基本練習ばかりしてると、時間がなくなってしまいます。

基本練習も大事なのですが、それをメインに持ってくる必要はありません。 まず、今の自分に差し迫ってることを練習しましょう。◎来週バンドであわせる曲 ◎友達へ聴かせてあげたい曲 など、締め切りのあるものから練習しましょう。 そこで、自分の弾けないポイントが見つかるはずです。 そうしたら、弾けないまま流してしまうのではなく、弾けない箇所の、弾けない原因を探ってください。 左手が動かないのか。 テンポに付いていけないのか。 曲を憶えられてないのか。 原因が分かったら、それを細分化して練習しましょう。 指が動かないのであれば、指の練習。 テンポが速ければ、テンポを落としての練習。 曲を覚えられないであれば、曲をパートごとに区切って、各パートの繰り返し練習。 ごく当たり前のことなのですが、ストレスを貯めない練習のコツです。 そして、その細分化を繰り返していけば、どんな曲練習でも、最終的には、基本練習に行き着いてしまうのです。 それが今、自分にとって必要な基本練習です。 基本練習の為にギターを弾くのではなく、やりたい音楽から、基本練習を導きだしてあげるのです。 「自分のやりたい音楽のために、この練習をしているんだ」 という充実感が、基本練習とギターを楽しむことの隔たりを無くしてくれることでしょう。

理論書を読んでいると、いつも途中で挫折してしまうのですが。

はい。それは無理もないことです。一人で理論書を読破して、マスターした人はほとんどいないと思います。 本に書いてある知識だけ吸収して、そのまま進めていっても、途中で意味が分からなくなり、面白くなくなってしまい、挫折してしまうのです。 「これがフリジアンモード」 「メロディックマイナーの7番目の音から並びかえると、オルタードスケールになる」 などなど・・・。 何の役に立つのか検討もつかない理論もありますよね。 たとえ、理論書を全部読み終えたとしても、自分の音楽が前より良くなっているかどうかはわかりません。むしろ逆に縛られて、窮屈に感じさせてしまうかもしれません。 ◎ 欲しい音があるから、このスケールを使う ではなく、 ◎ このスケールを使いたかったから並べてみた という結果になってしまうかもしれません。 これでは音楽というより、単なる音の並びです。 今の自分に必要のない知識は、無理して吸収しなくてもいいのです。必要になってから吸収すればいいのです。 因数分解、元素記号、歴史の年表、学生時代にせっかく習った知識も、生活に必要でないものは忘れてしまい、足し算引き算、鍵の開けかた、扉の閉めかた、お風呂を湧かす手順などは決して忘れません。 さて、質問内容ですが、解決方法としては、本だけで全てを吸収しようとするのではなく、人を通して経験していくことが大事です。音楽仲間に尋ねるのもいいですし、教室に通い、先生に習うのもいいです。理論だけでなく、経験として、学んでいけるはずです。