目次
- 1 ギターの初級、中級、上級の考え方について
- 2 ギターにおいて今やるべきこと、後でやればよいことが明確に
- 3 除外する判断基準
- 4 ギターとのつながり方を重視
- 5 何も見えない時期
- 6 形が見えてくる時期
- 7 度数が見えてくる時期
- 8 無意識になる時期
- 9 「技術」と「知識」、「1〜3のステージ」
- 10 「技術」は指の熟練度
- 11 「知識」は音楽の認識度、指板上の見え方
- 12 ステージ1【初級】 テーマは「いかに楽しむか」
- 13 ステージ1【初級】ギターナビでのレッスン例 【課題曲多め 基礎的奏法多め 理論少なめ】
- 14 ステージ2【中級】 テーマは「いかに効率良くするか」
- 15 ステージ2【中級】ギターナビでのレッスン例 【課題曲&基礎&理論】
- 16 ステージ3【上級】 テーマは「いかにギターと繋がるか」
- 17 ステージ3【上級】ギターナビでのレッスン例 【理論重視】
- 18 実際にはこれらの要素が絡み合っています
- 19 ステージに関していえること
- 20 ステージ・アップは本人の意識が必要
- 21 そのままのステージでもギターは楽しめる
- 22 ステージ飛び越えは難しい
- 23 技術と知識で別ステージもある
- 24 中、上級への対応は教室を選ぶ
- 25 理想的なギター上達方法とは?
- 26 練習して上達する?しない?
- 27 独学のデメリット
- 28 ギターレッスンのメリット
- 29 ギターレッスンの役割
ギターの初級、中級、上級の考え方について
ギターの初級、中級、上級について考えてみましょう。
何をもってギターの初級、中級、上級と考えるか?
人により違うことと思います。
実は一定の明確な基準があるわけではありません。
ギターナビでは円滑なレッスンを進めていくために、独自に目安を作っています。
ギターレッスンを受講する生徒様側にとって、ご自分の今のレベルを把握することはとても重要なことですし、講師側においても、レッスンする際の目安になります。
ギターにおいて今やるべきこと、後でやればよいことが明確に
現状を把握することによって、
- 今ギターでやるべきこと
- 学んだらどうなるか?
- 今やらなくてもよいこと、後からやればよいこと
が明確になり、安心して今日のギターを楽しむことができます。
ギターナビが考える初級、中級、上級の判断基準を下記に掲載させていただきます。
除外する判断基準
曲、テンポ、ジャンル、押弦の状況、ギター歴等で短絡的に判断することは避けます。
- 〇〇の曲が弾けたら上級
- テンポ〇〇で○連符を弾けたら上級
- 〇〇のジャンルは上級
- ○コードが押さえられたら脱初級
- ギター歴○年以上だから上級
等。
ギターとのつながり方を重視
ギターは上達するにつれ、指板の見え方、音の感じ方が変わってきます。これらを主な判断基準にしていきます。
何も見えない時期
形が見えてくる時期
度数が見えてくる時期
無意識になる時期
「技術」と「知識」、「1〜3のステージ」
ギターナビではカテゴリを「技術」と「知識」に分け、さらにステージを「1〜3」に分けて考えます。
「技術」は指の熟練度
- ○コードを時間をかけて押さえられる
- ○コードを瞬時に押さえられる
- ○コードの1部分が鳴らない
- 指が分離して動く
等、指の動きに関わる要素です。
これらは、筋肉トレーニングと一緒で、一晩にして劇的に向上することはなく、継続した練習が必要になります。
「知識」は音楽の認識度、指板上の見え方
- キーを把握しながら弾く
- スケールを把握しながら弾く
- コードの構成、進行を把握しながら弾く
- 音名、度数の把握しながら弾く
等、認識度、理解度、指板上での見え方に関わる要素です。 これらは、「一を聞いて十を知る」ことが可能です。知れば知るほど上達スピードが向上していきます。
ステージ1【初級】 テーマは「いかに楽しむか」
技術 | 知識 |
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とにかく弾いて上達、今日の音を楽しもう!
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ステージ1(初級)の方は「普通にそつなく弾ける」を目指しましょう。
ステージ1【初級】ギターナビでのレッスン例
【課題曲多め 基礎的奏法多め 理論少なめ】
- ピッキング、フィンガリング、基礎的なギター奏法を習得。
- 将来的に変なクセがつかないようチェック。乗っかるレールが違わないよう、正すべきことは正しておく。
- 左手の指の動きより、右手のストロークを優先。リズムよく弾く心地良さを感じ取れるようにする。
- 弾きたい曲を課題曲にする。現時点で弾けない部分は簡略化して、ざっくりと曲を楽しむ。
- 弾く楽しさ優先。理論は小出しにする。
- 今日絶対弾けないことにやみくもに練習しない。「今日5分取り組んでほぼ弾けるであろうことを安定して弾けるように」を目指す。
ステージ2【中級】 テーマは「いかに効率良くするか」
技術 | 知識 |
---|---|
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弾く5割、知る5割で上達へ
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ステージ2(中級)の方は「自分が何を弾いているかを理解して弾く」を目指しましょう。
ステージ2【中級】ギターナビでのレッスン例
【課題曲&基礎&理論】
- より発展的なテクニックを習得していきます。
- 今弾いていることが何なのか?なぜそこを弾くのか?なぜその形なのか?習得していきます。
- より完コピに近い状態で課題曲の習得を目指します。
- 「理論の吸収→曲の習得が加速する→他の曲でも応用が効く」このサイクルを感じれるようレッスンをおこないます。
- 知らずに弾くのは上達に限界あり。「知ってさらに弾けるように」を目指す。
ステージ3【上級】 テーマは「いかにギターと繋がるか」
技術 | 知識 |
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知って上達、音楽を学ぼう
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ステージ3(上級)の方は「出た音を聴くのではなく、心がその音を発している」を目指しましょう。
ステージ3【上級】ギターナビでのレッスン例
【理論重視】
- 課題曲はご希望により。レッスン丸ごと理論的な内容でも良いと思います。
- 「ここを弾いたらこんな音が出た」ではなく「心がそう歌ったから結果その場所を弾いた」となるように。ステージ1【初級】の頃とは音のイメージが逆となります。
- 課題曲の完全コピーも良いですが、アナライズ(分析)もおこないます。これにより曲の構造、作曲者の意図にも触れることができます。
- 「自分ならこう弾く」ができるようにレッスンします。
実際にはこれらの要素が絡み合っています
上記の表でだいたいのご自分の現在地点が見えたかと思いますが、実際はこれらの要素が複雑に絡み合っているケースもあるかと思います。
- 指は自由に動くけど、何スケールを弾いているのか?何コードを弾いているのか?キーは何なのか?わからない
- 音の並びはわかるけど、実際の演奏で引っかかる
- 音楽理論を学んだつもりだけど、それで演奏が良くなった気がしない
ステージに関していえること
ステージ・アップは本人の意識が必要
どんなにギター歴が長くても、タブ譜やコード表を見て、そのまま弾いているなら、これからもずっとそのままであり続けます。どこかでステージ・アップを意識しないと上達は伴ってきません。
そのままのステージでもギターは楽しめる
コード表を見て、ジャカジャカ弾いて、いろんな曲を楽しむ。それはそれで良いと思います。 ただ、なるべく効率よく、短期間でたくさんの曲が弾けるようになりたいと欲が出てきたなら、ステージ・アップを意識しましょう。
ステージ飛び越えは難しい
ステージ1の時にステージ3の知識はあまり必要ないし、難しく感じて挫折につながるかもしれません。 安心して、ご自分のステージ、あるいは次のステージを意識すると良いでしょう。
技術と知識で別ステージもある
ギター歴が長くてもステージ1のままの人もいますし、知識だけがステージ3であっても実際の技術がともなっていない場合もあります。
中、上級への対応は教室を選ぶ
ギターレッスンをする講師側は同一ステージであってはならないし、講師より高いステージの生徒を教えることはできません。
「初心者のみ対応のギター教室」だと、その先の上達は見込めないかもしれません。
ギター講師の世界には資格制度がないので、生徒様側もよく見極める必要があります。
理想的なギター上達方法とは?
「技術」と「知識」をバランスよく吸収し、そして「経験」を重ねることにより、スムーズに上達していきます。 どれが一方的に欠けても、理想的な上達は難しくなります。 また、ご自分のステージに合ったことを取り組み、音楽を楽しみましょう。後で吸収すればよいことは、後にとっておいてもよいでしょう。 ギターは苦しい修行の末にやっと楽しくなるものではありません。
練習して上達する?しない?
ギターを初めてしばらくのうちは、
- コードがうまく鳴らない
- 押さえるのに時間がかかる
- ピックがうまく弦に当たらない
- 右手と左手を交互に見ながら弾く
等の問題点がほとんどの方に発生します。 これらはギターに触れて、慣れ親しんでいくうちに徐々に解決されていきます。
要注意なのは下記のパターンです。
- 譜面を読み間違えている
- 勘違いして弾いている
- 譜面のミスに気付かない
- 正しくないテクニック習得
- 意味がわからず弦を押さえて弾いている
等です。 これらは、どんなにギター歴が長くてもそのままになっているケースが多いです。 特に独学の場合は、なかなか自己判断で気付きにくいものです。 最悪の場合、間違った認識の熟練により、修正が効かないこともあります。
独学のデメリット
- 合っているか?間違っているか?に気付きにくい
- 間違ったレールに乗っかってしまうと見当違いの方へ進んでしまう
練習すればするほど下手になるパターンもある - 今必要なこと、後でもよいことの仕分けが難しい
ギターレッスンのメリット
- 合っているか?間違っているか?が即座に解決
- 乗っかるレールが間違わないようにアドバイスを受けることができる
- 今必要なこと、後でも良いことが明確にわかる
ギターレッスンの役割
生徒様の現状を把握し、目標に寄り添い、必要カリキュラムを組み立て、次のステージへ進めるよう、楽しく学びの場を提供させていただくのが、ギター講師の役割だと考えています。
独学に迷いがでたらギターナビのプライベート・レッスンを検討してみてください。