テトラコルド (古代ギリシャの4音階)
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古代ギリシャでは「テトラコルド」と呼ばれる4音構成の音階が生まれ
ました。
「4」は「テトラ」、「コルド」は「弦」という意味で、初期のリラ(ライアー)
やキタラは4弦であったことが由来と言われています。
また、この頃は絶対音の概念は無く、演奏者が自由な基準音を元に調律していました。
テトラコルドは、完全4度を一つの型として、音の配列の違いにより3種類の音階が作られました。
古代ギリシャでは音階は下行するものと考えられていました。
※当時はドレミは使われておりませんが、便宜上ドレミで表記し
ています。
■ディアトニック
自然発生的な音階としてホメロス
以前の時代にすでに存在。
西洋音楽の基盤として引き継がれます。
■クロマティク
ディアトニックの変容パターン。
後に衰退します。
■エンハーモニック
古代ギリシャ最初期の音楽家、オリュンポスによって考案されたと言われています。
オリュンポス音階とも呼ばれています。微分音と呼ばれる微妙な音程が使われています。
後に衰退します。
吟遊詩人ホメロス (詩は世につれ世は詩につれ)
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紀元前8世紀頃の古代ギリシャでは叙事詩が生まれ、
世界最古の叙事詩人、ホメロスが活躍し、「イリアス」、
「オデュッセイア」などの作品を残しました。
叙事詩の朗誦時の伴奏にはキタラが使われていました。
■ホメロス
盲目の吟遊詩人。歴史上の人物か、架空の人物であったかは諸説あります。
■叙事詩
伝説や神話、歴史的事件を抑揚を付け聴衆の前で唄いあげる詩。
■キタラ
リラ(ライアー)から発展した擦弦楽器。
リラは大衆向けであるのに対し、キタラは
主に職業楽人が使用しました。
ギターの語源はキタラと言われています。
■イリアス
都市国家トロイとギリシャとの戦いの物語。神話と信じられていましたが、トロイア遺跡発掘により、ある程度事実を反
映していることが判りました。
■オデュッセイア
トロイア戦争終結の後、英雄オデュッセウスが故国に戻るための10年間の放浪の物語。