エレキ・ギターを弾くのに必要なもの、最初に揃えるものを解説させていただきます。
さあ、これからギターを始める方は下記のアイテムを揃えていきましょう!

チューナー

ギターの各弦の音程を正しく合わせることをチューニングと呼びます。
チューニングが正確にできるように手助けをしてくれるのが、チューナーです。
画面を見ながらペグを回し、正しい音の高さに合わせます。

チューナーの種類

チューナーには下記の種類があります。
  • カード・タイプ
  • ペダル・タイプ
  • クリップ・タイプ
  • アプリ・タイプ
  • アンプ内蔵タイプ
  • 音叉
  • 調子笛

カード・タイプ

ペダル・タイプ

クリップ・タイプ

アプリ・タイプ

アンプ内蔵タイプ

音叉

調子笛

チューナーの値段

クリップ・タイプで約¥1,000〜¥2,000
ペダル・タイプで約¥3,000〜¥10,000
です。

ピック

弦をはじくために使うのがピックです。
形、硬さ、厚さ、材質、見た目など、様々な種類があります。

演奏スタイル、握りやすさ、見た目のカッコよさ等、選ぶポイントは様々で、最初から自分好みのピックと出会うことは難しいかもしれません。

気軽にいろんなピックを試してみて、自分の好きなピックと出会いましょう。

また、ピックは消耗品です。使ううちに削れていき、徐々に弾きにくくなります。
弾きにくくなってきたら交換時期です。

ピックの形

形はティアドロップ型、トライアングル型(おにぎり型)、ホームベース型、サムピックなどがあります。

  • ティアドロップ型
  • トライアングル型(おにぎり型)
  • ホームベース型
  • サムピック

ティアドロップ型

ティアドロップ型は一番オーソドックスな形です。多くのギタリストが使用しています。
先端に向かうにつれシャープになっていくので、弦へのひっかかり感が少なく、スムーズなピッキングが可能です。

トライアングル型(おにぎり型)

ティアドロップ型と並んで非常にポピュラーな形です。
3つの頂点どこでも同じ感覚でピッキングが可能ですので、ティアドロップと比べて3倍長持ちします。
繊細なピッキングというよりも、コードストロークやカッティング向きです。

ホームベース型

ホームベース型はあまりポピュラーな形ではありませんが、一部のギタリストは好んで使用しています。
エッジの効いた音が特徴です。
コードストローク、カッティングは若干不向きかもしれません。

サムピック

親指にはめて使用する特殊なピックです。
親指とピックが一体化する形となり、他の指が自由に使えるので、フィンガースタイル向けです。

カントリー、ブルース系で使用するギタリストが多いです。

ピックのしなりが出にくいのでコードストローク、カッティングにはあまり向いていません。

ピックの硬さ

ピックの硬さは主に、硬めのハード(Hard)(Heavy)、中くらいのミディアム(Midium)、柔らかめのシン(Thin)の3種類があります。

  • ハード
  • ミディアム
  • シン

ハード(Hard)(Heavy)

ピックの硬さとしては標準的なものです。中低域が充実して、しっかりした音が出ます。
エレキ・ギターの速弾きにも向いています。迷ったらまずハードからチョイスしてみると良いでしょう。

ミディアム(Midium)

ハードより若干しなりがあります。アコースティック・ギターでは最もよく使われています。
繊細なピッキングから、ストローク、アルペジオまで、無難にこなせる硬さです。

シン(Thin)

柔らかめのピックです。ペチッとした独特のアタック感があります。
初級者の頃はピックを固く握りしめてしまう傾向にあるので、柔らかめをチョイスしがちですが、良くも悪くもアタックのニュアンスを吸収してしまうので、あまりおすすめではありません。

ピックの厚さ

ピックの厚さは、ピックの硬さとも連動してる傾向にあり、
分厚いほど固くてしなりがなく、薄いほど柔らかく、よくしなります。

  • 1.15mm(ハード)
  • 1mm(標準的な厚み)(ハード)
  • 0.7mm(ミディアム)
  • 0.5(ミディアム)(シン)

ピックの材質

材質は下記のものが一般的です。材質はあまり気にせずに、直感的に握ってみて使い心地が良さそうなものを選ぶと良いでしょう。

  • セルロイド
  • ナイロン
  • デルリン
  • ウルテム
  • ゲーターグリップ
  • ポリアセタール
  • トーテックス
  • 鼈甲(べっこう)
  • PPS
  • アクリル

ピックの値段

約¥60〜¥200程度です。

アンプ

アンプはエレキ・ギターの電気信号を増幅、加工する装置です。

音を増幅させる機能の他、音の加工によるエフェクト機能、細かい音の調整をするイコライジング機能など、多くの機能が搭載されたモデルもあります。

エレキ・ギターにとってはアンプは音を決定付ける重要な要素となります。ギター以上にアンプにこだわるギタリストも多いです。

様々な種類がありますので、「構造」と「大きさ」に分けて解説します。

アンプの種類【構造別】

トランジスタ・アンプ、チューブ・アンプ、モデリング・アンプ等の種類があります。

  • トランジスタ・アンプ
  • チューブ・アンプ
  • モデリング・アンプ

トランジスタ・アンプ

トランジスタを使用して音を増幅します。非常にポピュラーなギター・アンプのシステムです。

チューブ・アンプ

比較的、チューブ・アンプは高級アンプに多いです。

真空管が使われています。温かい音がでるのが特徴ですが、通常スイッチが「パワー」と「スタンバイ」の2つあり、先に「パワー」を入れて暖機運転する必要があります。

また、真空管は消耗品なので、定期的なメンテナンスも必要となります。

モデリング・アンプ

アンプの音をデジタルで再現したモデリング・アンプというものもあります。

デジタル回路で音を再現できるため、小型アンプにも最適、パソコンとの接続してエフェクトをかけたりすることも可能です。

また、あらゆるアンプの音をシュミレートして出すこともできます。

アンプの種類【大きさ別】

ギター・アンプを大きさ別で分けると、ミニ・アンプ、コンボ・タイプ、スタック・タイプに分類できます。ご自分の環境に合わせて選ぶと良いでしょう。

  • ミニ・アンプ
  • コンボ・タイプ
  • スタック・タイプ

ミニ・アンプ

自宅練習用の小型ギター・アンプです。電池駆動できるものもあります。

コンボ・タイプ

アンプとスピーカー・キャビネットが一体化しているギター・アンプです。家庭用からスタジオ用まで、幅広く使われます。

スタック・タイプ

アンプ・ヘッドとスピーカー・キャビネットが別々のユニットになっています。
大型のギター・アンプにこのスタイルが多いです。
アンプ・ヘッドとスピーカー・キャビネットを別のメーカーで選択するなど、お好みの組み合わせを楽しむこともできます。

自宅でもなるべくアンプを使って練習を

エレキ・ギターはアンプから出た音がすべてです。
生音ばかりで練習していると、

  • ノイズ処理感覚が身に付きにくい
  • ピッキングが常に強めになってしまう
  • エレキ・ギター本来の音の良さが味わえない
等の弊害が生まれてしまいます。
小音量でも良いので普段からアンプを使用して練習できればベストです。

シールド

エレキギターとアンプをつなぐ線をシールドと呼びます。

片方のプラグがL時型になっていたり、両方L時型だったり、電話線みたいにカールしていたり、 様々なタイプがあります。

シールド

エレキ・ギターを始めるなら最低1本は必要になります。
30cmから10mまで、様々な長さのものがありますが、ご自分の環境に合わせて選択すると良いでしょう。

自宅練習なら3mくらいのものがおすすめです。

プラグの種類

プラグはストレートだったり、L字になっています。
ギターにより、ストレートしか使えなかったりするのでご自分のギターに合わせた選択が必要です。

カール・コード

線がカールしている、カール・コードと呼ばれるものもあります。
伸縮しますが、通常のケーブルよりも重さがあります。

パッチ・ケーブル

パッチ・ケーブルは主に、エフェクター同士の連結に使用されます。

ストラップ

ギターを肩からかけるためのベルトをストラップと呼びます。
座って弾くときでもストラップがあると、体との密着度が増し、弾き易くなります。

ストラップの素材

化学繊維

ナイロン、ポリエステルでできています。
ストラップといえば一番ポピュラーな材質です。
柔らかくフィット感があり、安価です。
デザイン性が富んでいて、幅広い中から選べます。
長さの変更もスムーズにできます。

皮ならではの高級感があります。
比較的高価です。
丈夫で長持ちですが、馴染むまでは固いです。
すべりにくく、キープ力があります。
長さの変更は、穴を通し直さないといけない場合があり、若干手間がかかります。
微妙な長さの変更はできません。

コットン製のストラップは柔らかく、肌触りが良いです。
耐久性は若干劣り、徐々に毛羽立ちが目立ってきます。
デザインの選択肢は化学繊維のストラップほど多くありません。

エレキ・ギター弦

ギターの弦は消耗品です。使う程に少しづつ錆びていき、だんだんとチューニングが合いにくくなり、音も曇ってきます。交換頻度については、一概には言えませんが、1ヶ月~3ヶ月に1度が目安です。

弦の太さにもいろいろな種類があります。1弦の太さを基準にして、ゼロキューとかイチゼロなどと呼びます。

エレキ・ギター弦の素材

ニッケル弦

最もポピュラーなギター弦がニッケル弦です。
柔らかくサビに強いのが特徴。周波数レンジも広いです。
まずはニッケル弦を標準と捉えてチョイスしていくと良いでしょう。

ステンレス弦

ニッケル弦に比べ、若干固く、シャープでドライな音が特徴です。
サビにくいです。

コーティング弦

値段は高いですが、弦がコーティングされているので、非常にサビにくく、かなり長寿命です。

フィンガリング・ノイズも出にくいです。

弦交換が面倒な人にはおすすめです。

エレキ・ギター弦のゲージ(太さ)

エレキ・ギターは通常6本の弦が張られており、6弦から順番に太い弦が張られています。

弦の太さを「ゲージ」といい、弦の直径をインチで表します。

例えば、「.009」という表記がされている弦は「0.009」インチの太さということになります。
「ゼロキュー」とよく呼ばれます。

ゲージの違いで「ライトゲージ」、「スーパーライトゲージ」などと名前がついています。スタンダードなライトゲージを標準として

弦が細い:張りが弱く押弦に力がいらない。押さえやすい。線の細い・軽いサウンド
弦が太い:張りが強く押弦に力が必要。押さえにくい。太くパワフルなサウンド

と、弦の太さはサウンドや弾き心地に影響を与えます。

ニッパー

弦交換する時に、弦を切ったり、 新しい弦を貼った後の、弦のあまりを切ったりする時に使います。かなり酷使することになるので、できればギター専用にニッパーを揃えたほうがよいでしょう。

まとめ

以上です。
ギターをスタートするにあたり、必要なものなので、がんばって揃えていきましょう!

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