• 楽譜の読み方を学んでいきましょう。
  • ギター演奏に関係する楽譜として、タブ譜、ダイアグラム、コード譜、五線譜、リード・シートなどがあります。
  • それぞれの楽譜の用途と読み方のポイントを学びます。

楽譜の種類

ギターを弾くうえでよく使用する楽譜はいくつか種類があります。

  1.  タブ譜 
    ギターの楽譜で最もポピュラーなもので、ギター用の楽譜です。押弦する場所を明確に把握できます。
  2.  コード譜
    主にコード進行を把握するために使用します。
  3.  ダイアグラム
    押弦する場所を表記した、ギター用の表です。  
  4.  五線譜 
    五線に音符が書かれてある楽譜で、楽譜の中で最もポピュラーです。あらゆる楽器に対応しているので、他の楽器奏者と意思疎通がしやすいのがメリットです。ポジションの指定がないので、ギタリストはどのポジションで弾くか、自分で選択する必要があります。
  5.  リード・シート 
    メロディ譜と、コード、リズム・パターン、進行順などが表記された、曲のアウトラインを捉えるための楽譜です。

タブ譜の読み方

タブ譜は、ギター用の楽譜です。ギタリストにとって分かりやすくできています。

ダイアグラムの見方

  • ダイアグラムとは、押弦する場所を表記した、ギター用の表です。
  • 音符を把握しなくても、見た目で押弦する場所がわかるのがメリットです。
  • コード用と、スケール用のダイアグラムがあります。

コード譜の読み方

  • コード進行を把握するための楽譜です。
  • 歌詞の上にコードが表記されているものが多いです。
  • ダイアグラムも表記されているものもあります。

五線譜の読み方

(1)五線譜の基本的な読み方を学びましょう。

リード・シートの読み方

  • メロディ譜と、コード、リズム・パターン、進行順などが表記された、曲のアウトラインを捉えるための楽譜です。他の楽器奏者と意思疎通がしやすいのがメリットです。
  • ジャズ・スタンダードの楽譜に多いです。
  • ギターの細かい演奏指定は書かれていないことがほとんどなので、どう演奏するかは自分で決めていくことになります。

音楽記号

  • 楽譜上で一般的に使用される記号を学びましょう。
  1. 音部記号 
    五線上の位置と音の高さとの関係を指定する記号。
  2. 拍子記号 
    どの音符を1拍とし、その音符が1小節にいくつ入っているかを示した記号。
  3. 小節線 
    楽譜上の拍子ごとの区切りを明確にする縦線。
  4. 変化記号 
    音符につけて音を変化させる記号。
  5. 臨時記号 
    臨時に音を変化させる記号。
  6. 調号
    その曲の調性、いわゆるキー(KEY)を表す記号。
  7. 音符
    音の長さを表す記号。
  8. 休符
    音の休みの長さを表す記号。
  9. 反復記号
    楽譜の進行に関係する記号。
  10. 強弱記号
    音の強弱に関係する記号。
  11. アーティキュレーション記号
    音の表現に関係する記号。
  12. 速度記号
    速度に関する記号。
  13. その他の記号
    その他の記号。

音部記号

  • 音部記号とは、五線の左端に記入し、五線上の位置と音の高さとの関係を指定するものです。

拍子記号

  • 拍子記号とは、どの音符を1拍とし、その音符が1小節にいくつ入っているかを示す記号です。

小節線

  • 小節線とは、楽譜上の拍子ごとの区切りを明確にする縦線のことです。

小節線(縦線)

五線上の拍子ごとの区切りを明確にする縦線。

複縦線

複縦線は、楽曲の大きな転換点を示す縦線です。

例えば、転調や拍子の変化など、楽曲の中での大きな変化があることを示します。

終止線

終止線は、曲の終わりを示す縦線です。

変化記号

変化記号とは、音符につけて音を変化させる記号です。

シャープ

その音を半音上げる。

フラット

変化記号とは、音符につけて音を変化させる記号です。

ナチュラル

もとの音に戻す。

ダブル・シャープ

その音を半音2つぶん上げる。

ダブル・フラット

その音を半音2つぶん下げる。

臨時記号

  • 変化記号は、臨時記号と調号の2種類があります。
  • 臨時記号とは、一時的に音を変化させる記号です。
  • その小節内で、その記号が付いた音符以降の同じ音すべてを同じように変化させます。
  • 同じ高さの音にのみ変化が適用されます。

調 号

  • 調号はその曲の調性、いわゆるキー(KEY)を表しています。
  • 変化記号を付ける場所、順番は決まっています。
  • キーには、#系と、♭系が存在します。
  • 5度進行でキーが変わる
  • ファドソレラミシの順番で#が付く

・4度進行でキーが変わる
・シミラレソドファの順番で♭が付く

音 符

音符の形により、音の長さを表します。

4分音符

1拍ぶんの長さを弾く。

2分音符

2拍ぶんの長さを弾く。

全音符

4拍ぶんの長さを弾く。

8分音符

半拍ぶんの長さを弾く。

16分音符

1拍の4分の1の長さを弾く。

1拍3連音符

1拍を均等に3分割した長さを弾く。

2拍3連音符

2拍を均等に3分割した長さを弾く。

1拍6連音符

1拍を均等に6分割した長さを弾く。

付点4分音符

1拍の1.5倍の長さを弾く。

付点2分音符

3拍ぶんの長さを弾く。

付点8分音符

16分音符3つぶんの長さを弾く。

休 符

休符の形により、休みの長さを表します。

4分休符

1拍ぶんの長さを休む。

2分休符

2拍ぶんの長さを休む。

全休符

4拍ぶんの長さを休む。

8 分休符

半拍ぶんの長さを休む。

16 分休符

1拍の4分の1の長さを休む。

1 拍3連休符

1拍を均等に3分割した長さを休む。

2拍3連休符

2拍を均等に3分割した長さを休む。

1拍6連休符

1拍を均等に6分割した長さを休む。

付点4分休符

1拍の1.5倍の長さを休む。

付点2分休符

3拍ぶんの長さを休む。

付点8分休符

16分音符3つぶんの長さを休む。

反復記号

楽譜の進行に関係する記号を学びましょう。

反復記号(リピート)

反復記号まで演奏すると、そこまで演奏してきた箇所を
もう一度繰り返し演奏する。

強弱記号

ピアニッシモ

とても弱く弾く。

ピアノ

弱く弾く。

メッゾピアノ

やや弱く弾く。

メッゾフォルテ

やや強く弾く。

フォルテ

強く弾く。

フォルテッシモ

とても強く弾く。

フォルテッシモ

とても強く弾く。

アーティキュレーション記号

アクセント

強調して弾く。

テヌート

長さいっぱいに伸ばして弾く。

スラー

なめらかに弾く。
ギターの場合、主にハンマリング・オン、
プリング・オフ、スライドなどを使用する。

タ イ

音をつないで弾く。

スタッカート

音を短く切る。

フェルマータ

リズムの流れを止め、十分に伸ばす。

速度記号

速度に関する記号を学びましょう。

メトロノーム記号

1分間に4分音符を何回鳴らすかを表示する
記号。

リット(リタルダンド)

徐々に遅く弾く。

ア・テンポ

元の速さで弾く。

その他の記号

その他、楽譜に登場する記号を学びましょう。

シャッフル記号

ハネたリズムで弾く。

オクターヴ記号(オッターヴァ・アルタ)

書かれた音より1オクターヴ高く弾く。

オクターヴ記号(オッターヴァ・バッサ)

書かれた音より1オクターヴ低く弾く。

まとめ

以上です。
楽譜の種類の紹介、大まかな楽譜の読み方、音楽記号の解説を掲載しました。ご参考になれば幸いです。

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